人を信じても仕事は信じるな 小山 昇
人を信じても仕事は信じるな 小山 昇
大和書房 2010.8.25 3刷 192ページ
カリスマ経営者による経営のノウハウについて書かれた本。
赤字続きの会社を年商35億まで引き上げ、指導した344社のうち
67社が過去最高益を上げ、倒産した会社はゼロという
カリスマ社長の考える会社経営のやり方について書かれている。
特に印象に残ったのは、
会社のルールをしっかり作るということと、一対一での面談の
回数を重ねることだった。
ちょうど今自分が職場で気になっていることというのもある。
ルールつくりはすなわち信賞必罰のための線引きになるが、
作ったところで、いままでの慣習があるから、なかなか劇的には
変えられない。しかし例外を認めないしっかりとしたルール作りを
することで会社が良く変わったという例があるようなので、
しっかりとしたルール作りを意識しようと思った。
あとは、一対一の面談については、自分の職場でも報告をする部下と
しない部下がいるので、どうすればいいか悩んでいるときに見つけた
言葉だった。職場で実際にスケジューリングしようと思う。
マネジメントの意識が少し高まるきっかけになった本だった。
■自分の中のひっかかり
・責務をきちんと果たしている社員は評価し、果たしていない人には
罰を与える
・性格の悪い人は教育できない
→「一緒に遊びたい」と思える人を採る
・能力が同じなら、酒が飲める人をリーダーにする
→コミュニケーションが確実に1つ上がるからです。
・社長の思いを社員に浸透させるには、すべての社員が時と場所を
共有し、同じことを何度も学ぶ必要があります。
・基本的なことを、ひたすら繰り返す以外に、人の行動を変え、
ひいては会社全体を変える方法などないです。
→とにかく簡単なことを何度もやらせる
・「教えたい順番」ではなく「学びやすい順番を優先する」
→「聞く→話す→読む→書く」
・「形」から入れば「心」は後から育ってくる
・報告のしくみとは、上の人間が下の人たちのところへ行って、
情報を収集する形
・どんな動機であれ、面談の回数を重ね、一対一で何度もコミュニケーションを
とれば自然に情は育ちます。
→①仕事を評価するための項目を前もって決める
②それぞれの項目について部下自身で採点
③上司が採点
④見比べてその差について話をする