年収300万円でも死ぬまでお金に困らない 清水 学
年収300万円でも死ぬまでお金に困らない 清水 学
ソフトバンククリエイティブ 2012.2.22 p234
老後に困らないようにするためのお金の考え方について書かれた本。
投資信託会社を設立した労組幹部が教える国や企業任せでない「自分年金」の
作り方について書かれている。
2012年に書かれた本だが、日本のこれから迎えるリスクや保険に関する考え方、
住宅ローンの考え方など、今でも通用すると思った。
「高額療養制度」や「保険」の選び方など、これまで知らないことも多く、知らないと
いうことでどれだけ損をしてきたんだろうと考えてしまった。お金のことは切っても
切れない関係なのに、しっかりと学ぶことをしてこなかったので、今後はお金を
より知り、大切に扱おうと思った。
お金の学びを深めるきっかけとなった本だった。
■自分の中のひっかかり
・これからの日本が迎える5つのリスク
1.賃金低迷 2.増税 3.医療費負担増 4.インフレ(物価上昇)
5.公的年金の負担増・受給減
・老後に最低必要な資金とは?
10万円※×12ヶ月×20年(65-85)=2400万円
※毎月の取り崩し額 10万円を超える生活費は「公的年金」や「企業年金」でまかなう
・医療保険で備えるのは、健康保険が使えない「食事代」780円と「差額ベッド代」
(7000-10000円)くらいのお金があればなんとかなる。
→保険で備えるなら入院1日あたり7000-10000円
・「高額医療制度」で自己負担は大幅ダウン!
→「申請」必要各健康保険組合に確認
・「医療保障」を選ぶなら「基本2種類+投資・貯蓄」でよし
・住宅ローンのポイントは56歳までに返せるかどうか(遅くとも60歳)
→60歳で定年退職の場合、年金支給がスタートする65歳までの5年間は
無収入。56歳以降は給料が激減することが予想される。
56歳までに完済のめどがつかなければ購入物件そのものの見直しが必要
・老後生活資金をつくる「投資信託」7つの条件
1.購入時手数料がゼロ
2.分配金を毎月だしていない、出しても再投資している
3.毎月積み立て投資が可能で、信託期限が無期限であること
4.純資産が増えていること
5.投資先が分散されていること
6.主な投資先の成長期待が高いこと
7.運用実績に見合った「信託報酬」であること