恥をかかないスピーチ力 齋藤 孝
恥をかかないスピーチ力 齋藤 孝
ちくま新書 2016.6.10 p206
スピーチ力を向上させるためのヒントが書かれた本。
スピーチ力をつけるためにどういう準備をして、どういう意識で日常生活を
おくっていけばいいのかについて書かれている。
特に響いたのが、「ただ単発で知っているだけでは、意味がなく、知っている事柄
同士のつながりや関係性についてコメントできるようになって初めて、『知っている』
と言える。」ということで一つのことについて派生して話せるところまで意識しようと
思った。あとは、ネタ帳を持ち、本を一冊読むごとに一ネタ必ず増やしていく、
論語や教養が身につくネタを仕込んでいこうとも思った。
スピーチのためには日ごろの準備が大切だと気づかされた本だった。
自分の中のひっかかり
・だらだら話すな!一番大切なのは時間感覚
・着地点を決め、「終わりのフレーズ」でしめくくる
→そのフレーズを言えば終わる、というありきたりの言葉で十分
「ということで(ありがとうございました)」
「では、以上です。(ありがとうございました)」
の二つは便利です。
・小ネタを20個用意すれば厚みのある話ができる
→いつでも取り出せる小ネタを持っているか、いないかは、
スピーチ力を決定づける一番大きな要素になると私は思います。
・小ネタを練習し、古典芸まで高める。
・ネタ帳でエピソード力、引用力をつける
→論語は小ネタになる言葉がいくつもありますから、それをストックして
おけば誰とでもうまく話せるようになります。
・ネタには必ず自分の経験や感想を加える。
・デカルト「方法序説」、臨済「臨済録」を読み、両方の考え方を
使い分けられるようにしよう。
→デカルトがじっくり吟味し、疑いが生じないように論理的に考えるのに
対して、臨済は瞬発力と直観で判断しています。
・教養が身につくネタを仕込んでいく
・言葉が自然にわき出てくるまで練習する。