即答力 松浦 弥太郎
即答力 松浦 弥太郎
朝日文庫 2016.6.30 1刷 p207
「間をつくらない」コミュニケーションが仕事と人生を成功に導くという考えのもと、
そのヒントについて書かれた本。
「暮しの手帖」編集長、文筆家、古書店経営と、多方面にで活躍する著者が、仕事でもプライベートでも、答え方の質を考えての「即答」のコツとノウハウを、著者のキャリアをベースに書かれている。
読んでいて、即答の根本、出発点にあるのは、目の前の相手への気遣いや喜ばせたい
という愛情なのかなと思った。著者はそれを「即答力」と呼び、行動の具体例、
ヒントについて書いているが、人によって、使う言葉が違うのは面白い。
あらためて、相手あっての自分であり、目の前の人への気遣いという意識を
再確認させてもらった本だった。
自分の中のひっかかり
・チャンスに気づいて即答するには、好奇心と観察、仮説が欠かせません。
・即答とは相手を喜ばせること。もっと広く言うと、目の前の相手を喜ばせ、
その連鎖で世の中の人が喜んでくれるという結果につながること。
・人の話を全部きちんと聞ける柔軟性がありながら、センス良く、相手に
不快感を与えない程度に、自己主張する。これこそしなやかで上質な即答力です。
・自分からおもしろがる
・相手が喜ぶことは何かを知り、大切にしていること、心配していることを、
相手と同じように扱うこと。
・自分の中に拠り所をもつ
・素早く読めるように気遣って書く。
・とにかくホウレンソウも先手を打つということ。「あれ、どうなってる?」と
聞かれたら、すでに自分が遅すぎるというサインです。
・若ければ若いほど心がけたほうがいいのは、「流行り言葉を一切使わない」こと